日曜は、ひとつの県を深く。最初の舞台は愛知県。
毎週日曜、ひとつの県に目を向け、15本の記事でその土地を読みます。初回は愛知県。尾州の織物、新城の棚田、伊勢湾の海苔から、研究室やアジア大会の舞台まで。名古屋生まれの画家・山本梅逸の作品とともに、ものをつくり、地域を支える仕事をたどります。

四谷の千枚田、誰が耕し続けるのか 学生と地域が考える継承
草刈り、水路の管理、鳥獣被害への対応。新城の棚田を支える日常の仕事に、大学生が加わった。災害からの復旧と長年の保全活動をたどり、次の担い手につなぐ条件を考える。
長編レポートを読む →新城市 · 2026年9月13日 日曜版
愛知を知る、まず4本
起業、毛織物、アジア大会、せともの
産業・経済
地域の起業、花の産地、尾州の毛織物
名古屋の集積を地域の力へ 愛知、スタートアップと課題解決を探る
自治体や支援機関と企業を結ぶConnectコースが募集開始。織機から自動車へと広がった産業の歴史を踏まえ、地域の課題を継続できる事業に変える条件を考える。

選手を迎える花は、愛知の産地から 大会を彩る生産者の技術と歩み
名古屋港の選手宿泊拠点に県産花きの装飾を計画。全国首位の生産を支える産地の歴史と開花調整の技術、街から家庭へ花を届ける取り組みをたどる。

古い織機がつくる、新しい服地 一宮・尾州の高級生地を支える仕事
葛利毛織のションヘル織機から、尾州の分業と産地史をたどる。遅く織る技術、仕上げの力、次のシーズンへの提案が、高級服地の仕事をつないでいる。
科学・技術
電池材料、建物の点検、航空燃料
固体の中の小さな動き、電池材料の可能性を広げる 名大が高いイオン伝導率
酸フッ化物の単結晶で、イオンの動きやすさを確かめた名古屋大学。日本の電池開発史と先行研究をたどり、記録が示す成果と、実用化に向けて残る課題を読む。

一つの力センサで、建物の変化を探る 豊橋技科大が考える点検の入り口
各階の揺れを測る代わりに、建物を揺らす力から柱の剛性低下を推定する。2025年に発表された研究を、愛知の地震研究史と実用化への課題から読み解く。

家庭の油が、愛知の空へ ブルーインパルスに使う国産SAFの道のり
9月19日の展示飛行に、県と名古屋市が調達するSAFを使用する計画だ。地域の回収から堺の製造、セントレアを経る供給までをたどり、排出削減の意味を確かめる。
地域・社会
棚田、海苔、街に残る戦争の記憶
四谷の千枚田、誰が耕し続けるのか 学生と地域が考える継承
草刈り、水路の管理、鳥獣被害への対応。新城の棚田を支える日常の仕事に、大学生が加わった。災害からの復旧と長年の保全活動をたどり、次の担い手につなぐ条件を考える。

愛知の海苔を育む川と海 河口から考える産地の未来
栄養塩、水温、食害、経営の負担。ノリ養殖を支える条件は、海の中だけでは決まらない。日曜のシンポジウムを機に、愛知の養殖史と研究、地域の取り組みをたどる。

名古屋城の足元に残る戦争 学芸員とたどる街の記憶
煉瓦塀、記念碑、焼失を免れた絵画。11月の散策を機に、名古屋城周辺の戦争の歴史と、それを調べ、残し、伝える人々の仕事を考える。
スポーツ
アジア大会、eスポーツ、アジアパラ
開会式まで6日 愛知・名古屋、アジアを迎える準備の先に
32年ぶりとなる日本でのアジア競技大会。競技は式典に先行する日程もあり、会場は県内外に広がる。開催の歴史をたどり、移動、案内、地域の参加から大会を支える仕事を考える。

アジア大会、画面の向こうの勝負を常滑で見る
11種目13タイトル、日本代表は25人。公開競技から正式種目への歩みをたどり、愛知とのつながりと、初めての観戦で知っておきたい競技の違いを読み解く。

愛知のスポーツの秋、10月のアジアパラへつなぐ
開会式まで5週間。18競技の舞台は県内各地に広がる。日本に源流を持つ大会の歴史をたどり、代表選手、競技の見方、会場へ向かう準備を考える。
文化・工芸
瀬戸、有松、常滑の手仕事
雁の飛ぶ余白に、秋を感じる 山本梅逸の水辺
飛ぶ雁、葦に寄る鳥、淡い金と水の線。名古屋生まれの画家が描いた一双を、作品の来歴に残る問いとともに見つめる。
美術エッセーを読む →山本梅逸《Geese, Reeds, and Water》、19世紀。四曲一双の全図。クリーブランド美術館蔵、Bequest of Mrs. A. Dean Perry、1997.109。所蔵館画像(CC0)。作品・画像出典
9月12日版から選んだ6本
全国の話題を、前号から

日本の国債、誰が買っているのか 海外マネーと国内の保有基盤を読む
日銀、銀行、保険、年金、海外投資家。保有残高と新たな買い、短期証券と長期債を分けると、金利のある国債市場の姿が見えてくる。

ブラックホール撮影を宇宙へ BHEX計画を支える日本の技術
光子リングを捉えるため、宇宙と地上の電波望遠鏡を結ぶ。受信機、極低温冷却、画像解析の蓄積から、BHEX計画の可能性と現在地を読む。

短い尾のツシマヤマネコ、ゲノムが問い直す保全の判断
短尾の1頭と比較個体15頭に、イエネコとの近年の交雑を示す証拠は見つからなかった。尾の原因は未解明。島の保全を、見た目と遺伝情報の両面から考える。

両国、秋場所を迎える――再大関と新三役が問う上位の序列
9月13日から27日まで両国国技館で開かれる秋場所。安青錦の大関復帰、熱海富士と霧島の12勝、藤ノ川と伯乃富士の新三役を軸に、勝負と歴史を読み解く。

琉球の歴史を、布から読む——日本民藝館でたどる王家と手仕事
王家につながる衣裳の来歴から、糸と染めの技法、作り手の労働まで。創設90年の日本民藝館が、沖縄染織の見方を問い直す。

秀吉を支えた弟、その仕事をたどる——江戸東京博物館「豊臣兄弟!」
軍を率い、城下を整え、権力者をつなぐ。9月15日開幕の特別展を前に、豊臣秀長の実像と、史料から見える統治の仕事を考える。
愛知の15本のニュース画像は、山本梅逸の画風に着想を得たAI生成の編集イラストです。記録写真ではありません。本日のアートは歴史的作品の所蔵館公開画像です。9月12日版からの6本は、各記事の画像説明をご確認ください。



