
円安、空き家、AI
制度と産業が変わる日本
過去最大11.3兆円の輸入額、900万戸の空き家、教員の心の病、女性市長の産休から、水中ドローン、大学発起業、製造業AI、準結晶、衛星技術まで。新作15本、前号から4本、そして小村雪岱の「ひそかな美」を読む。
まず読む4本
円安、空き家、教員、AI
7月23日版から選ぶ4本
円、リニア、造船、酷暑
本日のニュース:19本
新作15本+7月23日版から4本

円安と原油高、日本の輸入額を過去最大11.3兆円へ
原油の輸入量は減ったのに、支払額は急増した。1973年から2022年までの石油危機と、163円台の通貨がつくる新しい負担を読む。

日米韓、安全保障と技術協力を拡大
ミサイル警戒だけでなく、半導体、衛星、サプライチェーン、災害対応へ。歴史的な不信を抱える三カ国協力の現在地。

日本の女性市長、産休取得で歴史をつくる
首長の出産と行政の継続は両立できるのか。女性の政治参加、地方自治、育児をめぐる制度の遅れを検証する。

心の病で退職した教員、過去最多1,319人
欠員、長時間労働、保護者対応、孤立。教室を支える人が壊れていく数字から、日本の学校制度そのものを問う。

900万戸の空き家、「負動産」になる
売れず、貸せず、壊すにも費用がかかる家。相続、税制、解体、地域再生をめぐる日本最大級の資産問題を追う。

水中ドローン、日本の老朽下水道へ
人が入れない浸水管を泳ぎ、亀裂を照らす。高度成長期のインフラと人手不足を、小型ロボットはどこまで救えるか。

京都最後の伝統瓦工房、生き残りをかける
寺社の屋根を守る黒い瓦と職人の手。需要減少、燃料費、後継者不足の中で、京都の景観を誰が支えるのか。

岐阜の高校生起業家、18歳以下限定フェスを始動
出演者も運営者も観客も若者。地方の高校生が、自分たちの文化と経済の場を自分たちでつくる。

地域銀行の商談会に中小企業2,000社
融資だけでなく、顧客同士を結び付ける銀行へ。人口減少地域で、取引先ネットワークは新しい市場を生めるか。

北海道厚真町、次世代の地域起業家を育てる
学校ではなく、町全体を事業の実験場にする。震災復興から生まれた起業家育成と、地域に残る仕事のつくり方。

大学発起業を逆転:起業家が「科学」を探しに行く
研究者に会社をつくらせるのではなく、事業家が研究室へ入る。日本の技術移転を変える新しい発想を検証する。

創業150年の日本メーカー、組織の記憶をAIへ
紙図面、設備履歴、熟練者の判断をつなぐ。古河電工とCADDiの試みは、製造業の知識喪失を止められるか。

AI World 2026で日本企業は何を実際に売っているのか
社内専用AI、業務エージェント、自動化、セキュリティ。熱狂ではなく、企業が買える製品としてAIを見る。

機械学習、日本の安定強磁性準結晶の創製を支援
規則的だが周期を持たない物質。AIが候補探索を助け、磁性材料の新しい地図を開いた研究を読み解く。

ドイツの衛星技術企業、日本で本格展開
小型衛星、部品、地上システム、共同開発。日本の宇宙産業が海外技術を取り込み、供給網を広げる。

円、163円台へ:為替介入のジレンマと半世紀
1986年以来の安値。介入の決定権、過去の成功と限界、弱い円を生む金利と政策をたどる。

静岡合意でリニア最大の壁が動いた
工事への道は開いたが、大井川、南アルプス、11兆円の工費と未定の開業時期は残る。

日米、AI造船ロボットを共同開発
溶接、曲げ加工、デジタルツイン。人手不足の造船所を、ソフトウェアと機械は再生できるか。

日本初の「公式・酷暑日」
多治見40.3℃、豊田40.1℃、八幡40.0℃。40℃時代の気象と命を守る行動を具体化する。
20. 本日のアート・チョイス
Komura Settai / 小村雪岱

小村雪岱と日本の「ひそかな美意識」
半ば開いた障子、見えきらない人物、余白、黒、白、朱。小村雪岱は、すべてを説明せず、見る人の想像に場面を完成させる。今日の16点の挿絵も、その静けさ、演劇性、緊張した余白に敬意を表した。
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