見えない境界から、知らなかった日本へ。
地球の放射線帯に起きた異変、渦を描く細胞、東京でつながる世界の映画と歌。15本の取材・調査記事から、日本の現在と歴史を読み解きます。

地球の「破れない壁」の内側で電子が加速した――「あらせ」が解いた巨大宇宙嵐の謎
2024年5月の巨大磁気嵐で、従来は超高エネルギー電子を寄せ付けないと考えられた領域に異変が起きた。日本の「あらせ」が示したのは、外からの侵入だけでは説明できない、内側での粒子加速だった。
巻頭記事を読む →2026年10月29日 木曜日 · Japan.co.jp
本日の注目4本
宇宙・生命・文化・食の未来
今日のニュース短信11本
主要15本とは別に、科学研究や地域の催し、スポーツと美術の動きを一次資料とともに簡潔に伝えます。
ニュース短信を読む →ビジネス・経済
2026年10月29日 木曜日
原作は世界でどう映画になるのか――TIFFCOM 2026、東京で動く映像ビジネスの舞台裏
東京・浜松町で10月28~30日開催のTIFFCOM 2026。映像化権、国際共同製作、資金調達の現場を、公式資料と輸出統計から読み解く。

農業の未来は「つながり」にある――農水省が選んだ12の食と農の挑戦
農水省が第2回「食と農をつなぐアワード」の12受賞者を発表。梅産地の再生、24時間のコミュニティフリッジ、スマート畜産まで。食料自給率37%の日本で何が問われるのか。

倉庫で働く外国人材に新たな試験――物流の「2024年問題」を越える一手となるか
国交省が10月26日、物流倉庫分野の特定技能1号評価試験の申請受付を開始。対象業務、N4相当の日本語、2027年の育成就労制度、労働環境を検証。
科学・技術
2026年10月29日 木曜日
地球の「破れない壁」の内側で電子が加速した――「あらせ」が解いた巨大宇宙嵐の謎
2024年5月の巨大磁気嵐で、従来は超高エネルギー電子を寄せ付けないと考えられた領域に異変が起きた。日本の「あらせ」が示したのは、外からの侵入だけでは説明できない、内側での粒子加速だった。

細胞には「右回りの癖」があった――理研が解き明かした巨大な生命の渦
1分間に平均2〜3度。細胞一つの微かな時計回りの偏りが、数センチに及ぶ渦へと育つ。理研などが粘菌の集団運動を実験と数理モデルで突き止めた。

ロボットは「助言」をやめた――精神科デイケア24か月、患者の言葉を待つ技術
悩みを解決してくれる機械より、話し終わるまで待つ機械。ATRや京都大学などの研究チームが精神科デイケアで24か月検証し、対話直後の自己評価に変化を確認した。ただし治療効果の立証ではない。
地域・社会
2026年10月29日 木曜日
江戸の人も「観光」していた――名所案内と切絵図が教える、もう一つの東京
江戸の名所には地図もガイド本もあった。東京都立中央図書館の企画展「Go to お江戸 ―大江戸観光案内―」を入り口に、神田・浅草・隅田川・日本橋・江戸城を歩いた人々と都市文化の歴史をたどる。

大手町に集まる「ふるさと」の商機――JALと東京建物、二日間のマルシェが問う地域とのつながり
北海道から沖縄までの地域産品が大手町に。JALと東京建物が10月28、29日に開く「JALふるさとマルシェ」は、一度きりの物販を継続的な地域との関係に変えられるか。地域活性化の歴史と経済的な課題を検証する。

霞が関の外来医療費、府省で2倍超の差――国会対応と職員の健康を数字で問う
外務省2374円、厚生労働省5125円。10府省の外来医療費と国会審議時間の関連を追った研究を検証。相関と因果の違い、国家公務員の働き方改革を歴史から考える。
スポーツ
2026年10月29日 木曜日
12歳の菊池英仁、全日本ノービス初優勝――羽生結弦に憧れる少年が札幌で刻んだ1.11点差
宮城FSCの菊池英仁(きくち・ひでひと)が札幌の全日本ノービスA男子を92.64点で制覇。前年の準優勝、羽生結弦への憧れ、全日本ジュニア推薦を検証。

世界の女子テニス、有明に集結――東レPPOに刻まれた伊達公子と大坂なおみの歴史
10月26日に有明で本戦開幕。世界の強豪とアジアの新しい才能が集うWTA500大会を、初日の確定結果と1984年からの歩みで読み解く。大坂なおみの復帰、伊達公子の1995年優勝、雨天順延の現実も追った。

イアラ、東京で快勝――フィリピン女子テニスの歴史を変えた21歳、その次の一球
東レPPOでアレクサンドラ・イアラが初戦を6―1、6―2で突破。ジュニア全米優勝から2025年マイアミの躍進、プロツアー初優勝まで、フィリピン女子テニスの節目を検証する。
文化
2026年10月29日 木曜日
「SUKIYAKI」はなぜ米国で1位になったのか――映画祭が呼び戻す坂本九と「六八九トリオ」の時代
1961年に生まれた日本語の歌が、料理名を冠して1963年の全米1位へ。東京国際映画祭開幕作品から、作曲・作詞・歌唱の共同作業と国境を越えた受容の歴史をたどる。

琉球の宝が太宰府へ――首里城再建の秋、染織と絵巻が語る海の王国
九州国立博物館の「きゅーはくの琉球コレクション」が10月27日開幕。紅型、螺鈿、首里那覇鳥瞰図、琉球風俗図巻を通して海上交流の歴史と首里城の再建を読み解く。

日本映画3作、世界の15作に挑む――三島有紀子・池田暁・山本英が描く「つながり」
『男ともだち』『妖怪、化物をひろう』『過怠』。第39回東京国際映画祭に選ばれた3作品の魅力と課題を、監督の公式発言、映画祭の歩み、国際共同製作の視点から読み解く。
今日のアート · 歌川芳藤
猫の化け物と江戸の遊び絵

なぜ猫が化け猫になるのか――「おもちゃ芳藤」が仕掛けた江戸の遊び絵
猫を集めて化け猫を描く。切り抜いて遊ぶ、組み立てて動かす。歌川芳藤が生み出した江戸の遊び絵を探る。
アート特集を読む →イメージは歌川芳藤の画風に着想を得た現代の編集イラスト。福岡市博物館所蔵の原作品の複製ではありません。歴史的原画は記事内の所蔵館リンクから確認できます。
10月28日版から、さらに読みたい6本
前日公開記事。新着として扱いません。

JX金属、再生銅だけで「曲がる配線」を作る――圧延銅箔が問う電子産業の資源循環
再生原料100%の圧延銅箔。電子材料の品質と資源循環を両立させる挑戦。

体の中に「硫黄の輪」があった――哺乳類がつくるS8、乳がん組織での増加が示す謎
環状硫黄S8と乳がん組織での観察を検証。診断や治療への応用は未確立。

白川郷がつくる「水のカーテン」――合掌造りを守る60基の放水銃と住民の仕事
放水銃約60基と住民の防火活動。世界遺産を守る仕組みを追う。

第1ゲーム10―21からの連覇――福島由紀・松本麻佑、フランスで証明した新ペアの強さ
福島由紀・松本麻佑組の逆転優勝。連携の進化をたどる。

ターナーの嵐は、現代の氷河をどう照らすのか――上野で「崇高」を問い直すテート美術館展
ターナーと現代作品が向き合う上野の展覧会。風景と崇高の変化を考える。

AIで「通れる道」は見つかるか――大阪・池田市の実証が問う歩行空間のバリア情報
大阪府池田市の歩行空間データ整備実証。段差・幅員情報の精度が焦点。
記事の画像は歌川芳藤の画風に着想を得たAI生成の編集イラスト。報道写真、科学データ、実物の古版画ではありません。
