
日本初、稼働中の工事現場で水素燃料電池ショベル
建設現場の一台から、フィンランドへ向かう電解装置、福島のグリーンアンモニア、神戸の極低温ポンプ、工場電源、大型トラック、国際回廊、そして需要とコストの現実まで。今日は水素が「動く」段階から「採算を問われる」段階へ進む日本を読む。
まず読みたい4本
建設、長期信頼性、企業戦略、経済性
8月10日版から選んだ4本
鉄道、製鉄、海運、価格差支援
本日のニュース:19本
新着15本+8月10日版から4本

日本初、稼働中の工事現場で水素燃料電池ショベル
実際の施工現場へ燃料電池油圧ショベルを投入。排気を出さない重機が、稼働時間、補給、安全、騒音という現場の要求にどこまで応えられるか。

工業用水素製造をコンテナへ――旭化成Aqualyzer-C³がフィンランドへ
1MW級設備は今夏の運転開始を予定し、一日約400kgの水素を製造する。大型電解技術を据え付けやすい輸出製品へ変える試み。

福島のグリーン水素を、運べるアンモニアへ
10MW級の福島水素エネルギー研究フィールドでつくった水素を、貯蔵・輸送しやすいアンモニアへ。生産投資を実用的な水素キャリアにつなぐ。

10MW電解槽を6年間動かしてわかったこと
浪江で続く長期運転から、変動する再エネへの追従、部品劣化、保守、停止時間を検証。大型電解槽の価値は定格出力より信頼性で決まる。

水素経済を動かす「ポンプ」の難題
川崎重工と神戸製鋼所の次世代水素コージェネレーションへ、日機装が液化水素ポンプスキッドを供給。見えにくい部品メーカーがインフラを成立させる。

ホンダ、GMとの燃料電池生産を終了へ――それでも水素からは撤退しない
現行の合弁燃料電池システムは2026年末までに生産終了し、独自開発の次世代システムへ。水素への楽観ではなく、コストと用途を選び直す戦略転換。

ホンダは燃料電池を自動車の外へ
工場、オフィス、バックアップ電源へ燃料電池を展開する構想。水素の用途が乗用車から商業・産業分野へ移る理由を追う。

化学工場の副生水素でデータセンターを動かす
ホンダ、トクヤマ、三菱商事が、再利用した自動車用燃料電池で副生水素を電力へ。捨てられ得る分子と退役部品に二つ目の役割を与える。

トヨタの水素戦略、乗用車から大型トラックへ
2026年のHyroad協業は、集中補給と高稼働率を持つ商用フリートへ重心を移す流れを強める。水素が電池と競争できる用途を選び直す。

岩谷産業は国内52カ所を運営――それでも水素補給がボトルネックなのはなぜか
建設した数だけでは測れない。利用率、固定費、配送、稼働時間、車両台数から、日本が築いた補給網と次の一手を率直に点検する。

碧南は、水素由来アンモニアを拡大できるかの試金石になる
JERAは2029年度の20%アンモニア混焼商用化を目指し、長期の価格支援が背後にある。排出、供給、コストを含む大規模化の実像を問う。

日本、タイに次の水素・アンモニア供給網を求める
JERAとタイ発電公社EGATが6月に覚書を締結。製造、輸送、発電需要を一つの価値連鎖として設計する地域外交と事業の接点。

日本とニュージーランド、水素回廊の設計へ
川崎重工、大林組などが両国間の商用水素リンクを調査。製造技術だけでなく、港、船、契約、認証を含む国際供給網を描く。

60超の日本組織、水素に調達の1%を約束
供給設備がないから買えず、買い手がいないから設備を作れない。その「鶏と卵」を、調達予算の1%という小さな需要の束でほどく。

日本の水素、現実点検――技術は動く。経済性は成り立つか
FCEVの伸び悩み、補給網、燃料価格を直視する。日本が乗用車一辺倒から産業、トラック、海運、集約需要へ移る理由を総括する。

JR東日本と岩谷産業、次世代水素列車へ
HYBARIの知見を70MPaの高圧水素貯蔵と実用運行へ。電化しにくい地方路線で水素はディーゼルを置き換えられるか。

鉄鉱石を水素で還元する――JFE、千葉でグリーン水素DRI実証
山梨の再エネ水素を千葉へ運び、鉄鉱石の還元に利用。日本の製鉄脱炭素で、水素はコークスの代わりになれるか。

40,000m³液化水素運搬船――世界最大級の船を建造へ
Suiso Frontierの約32倍のタンク容量。液化水素を国際エネルギー商品へ変える大型船は、コストとボイルオフをどこまで下げられるか。

15年の補助で、水素は補助金なしに歩けるか
低炭素水素・アンモニアと既存燃料の価格差を15年間支える。その後も続く市場を本当につくれるかを問う。
20. 今日のアート
Stradanus · Renaissance Theater of Invention

