
夜明けの29分――H3ロケット9号機、「みちびき7号機」を軌道へ
H3が夜明けの種子島から測位衛星を軌道へ送った一方、福岡では26歳のラグビー選手の死が猛暑下の安全を問う。海から炭素を回収する島、700キロ下で岩を渡る水、猫の遺伝性がん、泥から救われた古文書、祭りと弔いまで。今日は、科学の前進と命・記憶を守る責任を同じ紙面で読む。
まず読みたい4本
宇宙、命、海、地球深部
8月12日版から選んだ4本
外交、中小企業AI、若者、地域の食
本日のニュース:19本
新着15本+8月12日版から4本

H3ロケット9号機、「みちびき7号機」を軌道へ
前年12月の失敗から8か月。H3は種子島から測位衛星を所定の軌道へ送り、日本独自の衛星測位網を完成へ一歩進めた。

26歳の死が残した問い――猛暑の中の日本ラグビー
キューデンヴォルテクスのサイモニ・ヴニランギ選手がチーム練習後の重度熱中症で死去。屋外競技の安全と雇用者の責任を問う。

海から炭素をすくう島――久米島DOC実証
日立、商船三井、JALが久米島で国内初の直接海洋炭素回収実証へ。海水の化学、環境影響、沿岸での実用性を検証する。

地球の奥で水は岩を渡り歩く――深発地震の謎
高温高圧実験は、沈み込むプレート内で鉱物間を移動する水が深発地震と大規模な変形を左右する可能性を示した。

日本の医療技術は米国の「最後の一マイル」を越えられるか
医療AI、在宅透析、脳卒中リハビリなど15社が米国展開プログラムへ。臨床検証、規制、保険償還という壁を読む。

記憶は、入場券だけでは守れない
震災から15年。伝承施設と学習活動は来訪者収入だけでは維持できず、公費、別事業、地域の無償労働に依存している。

線路脇の木が、備前焼の「景色」になるまで
鉄道保守で伐採された木を窯の薪にし、灰を自然釉へ。学生、鉄道、陶芸家が廃材に新しい文化価値を与える。

猫のがんにも「家系」はあるのか
猫にも人に関連する遺伝性腫瘍症候群の可能性。遺伝子診断と治療を進め、自然発症疾患を人の研究へ生かす入口になる。

9,000の支援制度を、今治の一社へ届ける
今治市とStaywayが9,000件超の支援制度を一元化。造船、海運、タオルなどの地域企業と金融機関を情報でつなぐ。

泥の中から戻った町の記憶――武藤家文書278点
2018年豪雨から救出された歴史文書278点を修復・調査し、市立中央図書館へ寄贈。災害ごみになりかけた地域史を残す。

墓を継がせない、風景を継ぐ
長良川を望む禅寺が里山公園型の樹木葬墓地を開園。家族の縮小と墓守の負担に、共同管理という答えを示す。

関門の空に900の光――900機のドローンショー
8月13日の花火大会直前、900機が海峡の夜空を描く。地元の飛行技術と西日本有数の夏祭りが出会う15分。

不老不死を求めた航海、消える花火
祖先供養、熊野川の花火、不老不死を求めた徐福の伝説。地域の祭りに重なる日中二千年の記憶をたどる。

一頭3,000円、その先の責任
登録市民団体が侵略的外来種を捕獲。農作物、住宅、在来生態系への被害に、地域参加型の対策で向き合う。

「あとで聞こう」が間に合わなくなる前に
子どもが家族の最年長者を訪ね、人生を文章とパネルへ。消える前の個人記憶を、聞き書きで未来へ残す。

実名で語り始めた日本の外交官
訂正を待つのではなく、外交官が早く、顔の見える言葉で説明する。外務省の「先回りする広報」を制度と歴史から読む。

社員110人の建設会社、半年で8つのAIツール
現場の知識を外部任せにせず、社内業務に合わせた小さなAIを次々に開発。中小企業の導入速度、教育、情報管理を追う。

石巻の中高生、地域課題に挑む
港町の地図を読み、住民の声を聞き、解決案を試す。若者を未来の住民ではなく、現在の課題を考える当事者として迎える。

福岡、「有害鳥獣」を地域の食資源へ
イノシシやシカの農林業被害を、衛生管理、低温流通、料理の質を備えた地域食品へ。捕獲後の処理が価値を左右する。
20. 今日のアート
橘守国 · 自然界をひらく絵入り百科

