日本では“旬”という感覚がとても大切にされています。いちばんおいしい時期に、その食材を味わう。その考え方が、家庭の食卓、店のメニュー、和菓子、行事食のすべてに入っています。だから季節の食べものを見ることは、日本の時間感覚を見ることでもあります。
季節で味の気分が変わる
春は軽く、夏は冷たく、秋は豊かに、冬は温かく。もちろん例外もありますが、日本の食には季節ごとの気分の流れがあります。その流れが、ただ気候に合わせる以上の文化になっています。
行事と食が近い
お正月、節分、ひな祭り、夏祭り、お月見。日本では季節の行事と食べものがかなり近く結びついています。だから食べることが、季節を感じる方法そのものになっています。
季節の食べものは、栄養の選択ではなく、季節を身体の中へ迎え入れるための文化でもある。
