長野は、小さな館から読むと「山」と「糸」と「祈り」がつながる。
長野県の博物館は、城や高原だけでは読み切れません。茅野市尖石縄文考古館では縄文の造形と暮らしが、 岡谷蚕糸博物館では近代日本を支えた製糸の技術が、諏訪市博物館では御柱祭と御神渡りの信仰が見えてきます。 小さな館を歩くと、信州は「観光の山」ではなく、盆地ごとに記憶を守ってきた土地だとわかります。
小布施には北斎、須坂には田中本家、上田には真田と無言館、小諸には小山敬三、軽井沢には千住博、大町には山岳文化、飯田には人形劇があります。 長野は「信州」という一枚の絵ではなく、北信、東信、中信、南信の小さな文化圏が連なる県です。