Spaceman Japan / 47 Landings / Ehime

愛媛県

宇宙飛行士、みかんの星に着陸する。
道後温泉、松山城、しまなみ海道、瀬戸内の島々、俳句、鯛めし。 愛媛は、みかんと湯と海風で、人の速度をやさしく落としてくれる県である。

第5話

宇宙船、みかん畑の近くに着陸

Aichiでは点検され、Akitaでは静かにされ、Aomoriでは燃やされ、Chibaでは地図を直された。 Ehimeでは、まずみかんを渡される。 ここでは、急いでいる者から順番に、やさしく減速していく。

宇宙飛行士 「管制塔、こちら調査隊。オレンジ色の小惑星群を発見しました。」
愛媛のおじさん 「みかんや。」
宇宙飛行士 「食べられますか?」
愛媛のおじさん 「食べるためにある。」
宇宙飛行士 「この地域の主なエネルギー源は何ですか?」
愛媛のおじさん 「みかん、温泉、海風、俳句や。」
宇宙飛行士 「俳句は燃料になりますか?」
愛媛のおじさん 「心には効く。」
宇宙飛行士にみかん、道後温泉、松山城、しまなみ海道を説明する愛媛のおじさん
画像予定:愛媛のおじさん、みかん、道後温泉、松山城、しまなみ海道を宇宙飛行士に説明する。
Ojisan's Five Truths

おじさんが教える、愛媛の五つの真実

愛媛は、強く押してこない。 みかんをむき、湯に入り、海を見て、城を上り、島を渡る。 気づくと、旅人の表情が少しやわらかくなっている。

1

みかんの県

愛媛の第一印象は、やはり柑橘である。宇宙飛行士には、まず生命維持装置よりみかんを渡したい。

2

温泉の県

道後温泉がある。古い湯の記憶が、松山の町にやさしい時間を流している。

3

城と文学の県

松山城、坊っちゃん、正岡子規、俳句。愛媛には、景色を言葉にする力がある。

4

海を渡る県

しまなみ海道、瀬戸内の島々、橋と自転車。海は境界ではなく、道になる。

5

魚と島の県

鯛めし、じゃこ天、宇和島、今治、港町。瀬戸内の穏やかな海が、食卓を豊かにする。

Ehime Guide

愛媛で見るべきもの

愛媛を知るには、急ぎすぎてはいけない。 松山の湯と城、しまなみ海道の橋、内子と大洲の町並み、宇和島の海、瀬戸内の島々。 宇宙飛行士の移動計画も、ここでは少しゆっくりになる。

道後温泉

古い湯、路面電車、浴衣の町歩き。宇宙服では入れないが、気分だけでも脱力できる。

松山城

町を見下ろす山城。城から海と町を眺めると、愛媛の広がりが見えてくる。

しまなみ海道

橋、自転車、島、海。宇宙船より低速だが、旅としては圧倒的に正しい。

内子

町並み、木蝋、劇場、暮らしの記憶。愛媛の内側に残る、静かな時間。

大洲

川、城、古い町。派手ではないが、歩くほどに余韻が残る。

宇和島

海と鯛めし、南予の空気。愛媛の南側には、また別のやさしさがある。

Food Mission

宇宙飛行士、みかんを燃料と勘違いする

愛媛の食は、明るい。 みかん、鯛めし、じゃこ天、柑橘ジュース、瀬戸内の魚、宇和島の海の幸。 すっぱい、甘い、香る、ほっとする。 宇宙食にはない、地球のやさしい成分が多い。

宇宙飛行士 「このみかんを宇宙船の燃料にできますか?」
愛媛のおじさん 「できん。」
宇宙飛行士 「では、何に使いますか?」
愛媛のおじさん 「笑顔にする。」
宇宙飛行士 「科学的ではありません。」
愛媛のおじさん 「愛媛では、それで十分や。」
みかん、鯛めし、じゃこ天、瀬戸内の魚を前にする宇宙飛行士と愛媛のおじさん
画像予定:宇宙飛行士、愛媛のみかん、鯛めし、じゃこ天、瀬戸内の魚に出会う。
道後温泉、俳句、松山城、しまなみ海道の文化を学ぶ宇宙飛行士
画像予定:宇宙飛行士、道後温泉、俳句、松山城、しまなみ海道の文化を学ぶ。
Museums & Memory

博物館でわかる愛媛のやさしい奥行き

愛媛の文化は、温泉だけではない。 俳句、文学、松山城、道後、内子の町並み、しまなみ海道、南予の海。 展示や町を歩いていると、愛媛がただ明るいだけでなく、 生活、言葉、湯、海、島を丁寧に重ねてきた県だとわかる。

Why Ehime Slows You Down

愛媛を一言で説明できない理由

愛媛は、みかんだけではない。温泉だけでもない。瀬戸内だけでもない。 城、文学、橋、島、魚、古い町、南予の海。 旅人が急いで通り過ぎようとすると、みかんを渡して止めてくる。

有名な味

みかん。 愛媛の明るさを、いちばんわかりやすく手に持てる形にしたもの。 宇宙飛行士には、まず皮のむき方から教える。

有名な湯

道後温泉。 古い湯の記憶が、松山の町に残る。 宇宙船の修理より、まず入浴のほうが大事かもしれない。

不思議な伝説

蛇口からみかんジュース。 本当に日常のすべてがそうではない。 しかし、そう信じたくなるほど、愛媛は柑橘の県である。

Routes

愛媛の歩き方

愛媛は、旅の速度を選べる県である。 湯でゆっくりする。城に上る。島を自転車で渡る。古い町並みを歩く。南予の海を味わう。 宇宙飛行士の任務表にも、休憩時間を多めに入れたくなる。

松山と道後

松山城 → 道後温泉 → 路面電車。愛媛の入口として、湯と城と町の空気を味わう。

しまなみ海道

今治 → 橋 → 島 → 自転車。海を渡る旅として、愛媛の青を体で理解する。

文学と俳句

松山の文学散歩 → 子規 → 坊っちゃん。短い言葉で、長い余韻を残す。

内子・大洲

町並み → 川 → 城 → 古い暮らし。愛媛の静かな時間を歩く。

宇和島と南予

宇和島 → 鯛めし → 海辺の町。南の愛媛には、さらにやわらかい海の表情がある。

Final Manga Beat

最終補給

宇宙飛行士 「愛媛を理解しました。」
愛媛のおじさん 「ほう。どういう県や?」
宇宙飛行士 「みかんと温泉と海風で、人をやさしくする県です。」
愛媛のおじさん 「ええ答えや。」
宇宙飛行士 「では、出発します。」
愛媛のおじさん 「待ち。みかん、もう一個持っていき。」
夜の瀬戸内海、島々、星、みかんを眺める宇宙飛行士と愛媛のおじさん
画像予定:夜の瀬戸内海。宇宙飛行士、みかんを食べながら愛媛の静けさを知る。
EHIME IDENTITY

愛媛は、急がんでええと言ってくれる。
みかんをむき、湯に入り、海風を受け、島を渡る。
愛媛は、宇宙飛行士の速度までやさしく落としてくれる県である。

Next Doors

愛媛から、さらに読む。