公益財団法人日本パラスポーツ協会(JPSA)は、横浜国際プールで9月19~21日に開く「World Para Swimming公認 2026ジャパンパラ水泳競技大会」の参加者一覧とスタートリストを公表した。8月21日現在の集計は男子191人、女子81人の計272人。大会ガイドは8月26日までに更新された。

ただし、272人は実際にスタートした人数ではない。参加者一覧は出場予定者と申込種目を示し、スタートリストは予選の組、レーン、競技クラス、クラスステイタス、コード・オブ・エクセプション(CoE)を並べる。主催者自身が各文書を更新し得ると明記しており、9月18日の公式練習とクラス分け、医学的理由による棄権などを経て、最終的な競技人数は変わり得る。

大会名に注意: 今回はJPSAが主催する「ジャパンパラ水泳競技大会」。一般社団法人日本パラ水泳連盟が11月に兵庫県姫路市で開く予定の「第43回日本パラ水泳選手権大会」とは別の競技会だ。
272人8月21日現在の参加予定者
191 / 81男子/女子の予定人数
9月19~21日横浜国際プールでの競技日

知的障害の区分が163人、全体の約6割

JPSAの障害別集計では、知的障害の区分が163人で最も多く、肢体不自由77人、視覚障害16人、聴覚障害16人となった。これは医学的な人口構成を表す統計ではなく、今大会に参加を認められた予定者の内訳である。

区分男子女子
知的障害12142163
肢体不自由502777
視覚障害11516
聴覚障害9716
合計19181272

地域別では東京都が41人で最多。岐阜県17人、兵庫県と横浜市が各14人、愛知県12人と続く。都道府県と政令指定都市を別欄で集計しているため、たとえば神奈川県6人、横浜市14人、川崎市9人、相模原市2人を単純に「都道府県別順位」として比べるのは適切ではない。

参加者一覧には、木村敬一(きむら・けいいち)が100メートル平泳ぎと100メートルバタフライ、鈴木孝幸(すずき・たかゆき)が100メートル自由形と50メートル平泳ぎ、富田宇宙(とみた・うちゅう)が400メートルと100メートル自由形、山口尚秀(やまぐち・なおひで)が100メートル平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライに登録された。木下あいら(きのした・あいら)は5種目、辻内彩野(つじうち・あやの)は4種目に名を連ねる。読み、ローマ字表記、所属、申込種目はJPSAの一覧に従った。

同じ組で泳いでも、順位はクラス別

予選はクラスを分けず、申告されたエントリータイム順で組を編成する。開催要項は、同じクラスの出場予定者が8人以下でも予選を行い、決勝にはそのクラスの予選上位8人までが進むと定める。したがって、一つの組で隣のレーンを先着しても、それだけでクラス別順位が決まるわけではない。

競技クラスの記号は泳法で変わる。自由形、背泳ぎ、バタフライはS、平泳ぎはSB、個人メドレーはSM。今大会の開催要項ではS1~S14にWorld Para Swimmingの競技規則を適用し、聴覚障害のS15にはWorld Aquaticsに準拠した日本水泳連盟の規則、国内独自のS21には日本パラ水泳連盟の規則を適用するとしている。

クラス分けは「障害名を並べる作業」ではない。障害が競技動作へ及ぼす影響を評価し、その影響が近い選手同士で結果を比べるための競技制度だ。

スタートリストの「ステイタス」は、クラスが確定しているか、将来の再評価が必要かなどを示す。開催要項によると、肢体不自由でL、LR、または期限付きLRの一部選手は9月18日にクラス分け評価を受ける必要がある。評価枠には限りがあり、受検できなければ大会に参加できない場合もある。名簿の公開時点と、実際のレース編成の間に一日が置かれている理由の一つだ。

3日間で24種目、予選と決勝に分ける

競技日程は男女それぞれ12種目、計24種目を予選と決勝に分け、プログラム番号は48まで振られた。初日の9月19日は200メートル自由形、50メートルバタフライ、100メートル背泳ぎ、400メートル自由形。20日は100メートル平泳ぎ、150メートルと200メートル個人メドレー、100メートル自由形。最終日は100メートルバタフライ、50メートル平泳ぎ、50メートル背泳ぎ、50メートル自由形を行う。

9月18日(金) 公式練習・クラス分け

9月19日(土) 予選10時、決勝15時30分開始予定

9月20日(日) 予選10時、決勝15時30分開始予定

9月21日(月・祝) 予選9時30分、決勝13時30分開始予定

競技会はWPS承認プラス大会として実施され、WPSライセンス登録と国際クラス分けを終えた選手の記録はWPS公認記録になる。主催者は予選の名前とレーンを事前公表し、決勝分は各予選終了後に掲載する予定だ。大会成績は今後の強化活動などの参考資料にすると開催要項に記した。これらは主催者の制度説明と目的であり、全記録が自動的に国際公認されるという意味ではない。

観戦者が直前に確認すべきこと

会場は横浜市都筑区北山田7丁目の横浜国際プール。JPSAは9月18~21日に、横浜市営地下鉄グリーンライン北山田駅と会場を結ぶ無料シャトルバスを運行すると案内している。道路状況や定員により時刻、乗車可否が変わる可能性があるため、当日の公式案内が優先される。

公開名簿を読むときの確認点

  • 参加者一覧とスタートリストはいずれも8月21日現在
  • 予選はエントリータイム順に異なるクラスが同じ組で泳ぐ
  • 決勝の名前とレーンは予選後に公表予定
  • クラス分け、棄権、主催者の更新で編成が変わり得る

公表された272人の名簿は、大会の規模と幅を具体的にした。しかし、競技の公平性を支えるのは人数の多さではなく、クラス分け、競技規則、招集、記録認定までを一貫して運用することだ。最終的な出場者数、9月18日の評価結果、各日の確定スタートリストと記録は、大会が始まって初めて埋まる。

取材注記と主要資料
  1. 日本パラスポーツ協会「2026ジャパンパラ水泳競技大会 大会ガイド」(8月26日更新、参加者一覧、日程、スタートリスト、各集計表への公式入口)
  2. JPSA「参加者一覧」(8月21日現在、氏名、読み、ローマ字、所属、申込種目)
  3. JPSA「スタートリスト」(8月21日現在、予選の組、レーン、クラス、ステイタス、CoE)
  4. JPSA「障害別人数表」「都道府県・指定都市別人数表」
  5. JPSA「大会開催及び参加申込についてのご案内」(公式大会名、会場、申込条件、開催要項)
  6. JPSA「開催要項」(8月17日付、主催・共催・主管、競技方法、規則、クラス分け、記録認定)
  7. 日本パラ水泳連盟「J-FCSクラス分け規則」(2026年版、S・SB・SMの定義と国内クラス)
  8. 日本パラ水泳連盟「2026年度事業計画」(横浜のジャパンパラ大会と姫路の日本パラ水泳選手権大会の区別)

本稿は2026年8月31日午前までに公開されたJPSA、日本パラ水泳連盟の日本語一次資料を照合した。人数と地域別内訳は8月21日現在で、最終出場者数ではない。選手名の読みとローマ字、所属、申込種目はJPSA一覧に従ったが、出場と完泳を保証するものではない。9月18日のクラス分け結果、医学的理由による棄権、決勝進出者、確定レーン、最終参加人数、競技結果、観客数、配信方法は未確定または未公表のため、事実として記載していない。