山形は、雪と川と祈りが、暮らしの知恵に変わった県です。
山形県の博物館は、県立の大きな館だけでは読み切れません。文翔館の大正建築、山寺芭蕉記念館の俳諧、河北町紅花資料館の紅花商人、深山和紙の手仕事、新庄の雪の生活、舟形の縄文、米沢の上杉文化、鶴岡の庄内藩、酒田の港と写真。 それぞれの小さな館が、山形の輪郭を少しずつ濃くしていきます。
山形は「雪深い県」だけではありません。最上川の流通、紅花の交易、出羽三山の信仰、米沢織、庄内の米、酒田の北前船、土門拳の写真、藤沢周平の文学が重なり、山と川と海を持つ東北の文化圏として奥行きを増していきます。