黒部は、奥へ進むほど表情を変える。
黒部の魅力は、ひとつの景色では語りきれません。宇奈月温泉のやわらかな湯の気配。 トロッコ電車が峡谷へ吸い込まれていく感覚。緑の川、切り立つ岩、雪どけの水、 そして黒部ダムへ続く巨大な水力の記憶。黒部は、自然の大きさと人間の知恵が向き合ってきた場所です。
富山の海辺が開かれた明るさを持つなら、黒部には山の奥へ入る緊張感があります。 けれど、その緊張は冷たいものではありません。温泉街の灯、駅前の足湯、橋の上から見下ろす川の色。 黒部には、人をゆっくり迎え入れる深さがあります。