富山には、ものを作り続けてきた手がある。
富山の工芸を読むと、土地の性格が見えてきます。高岡には銅器と漆器があり、 井波には木彫刻があり、庄川には挽物木地があり、八尾や五箇山には紙の記憶があります。 富山市の中心にはガラスの表現があり、民芸の世界には暮らしの器と道具の美しさがあります。
工芸は、観光土産だけではありません。素材を選び、道具を持ち、時間をかけて形にする。 その積み重ねが、町の祭りを支え、仏具を支え、家の道具を支え、現代のデザインへもつながっていきます。 富山の工芸は、手で考えてきた土地の知性です。