岩手は、博物館で読むと「平泉」と「物語」と「三陸」がつながる。
岩手県の博物館は、ひとつの観光テーマだけでは読み切れません。平泉では奥州藤原氏と浄土思想、 盛岡では南部家、城下町、先人たちの言葉、花巻では宮沢賢治、遠野では民話と山里の信仰が立ち上がります。 県立博物館と県立美術館は、岩手の自然、歴史、美術を広い視野で見せてくれます。
しかし岩手の深さは、小さな館にこそ宿ります。一関の舞草刀と蘭学、奥州の牛の博物館、北上のみちのく民俗村、 紫波の野村胡堂、花巻東和の萬鐵五郎、一戸の御所野縄文、三陸の津波伝承と地質。 岩手は「広い県」ではなく、祈り、物語、暮らし、産業、自然が土地ごとに息づく文化圏です。