そばを食べるとき、強い味の押し出しはあまり前に出てきません。むしろ、香りの立ち方、麺の切れ味、つゆとのつき合い方といった、少し静かな魅力が中心になります。そのためそばは、食べ手の感覚が開いているほど面白くなる料理でもあります。
香りを味わう麺
そばの大きな特徴は香りです。小麦の麺とは違う、少し乾いたような、でも深い香りがあり、その香りをどう生かすかがそばの魅力を左右します。
つゆとの距離感が大切
そばは、つゆに全部沈めて食べるというより、つゆと少し距離を取りながら味わう感覚があります。麺の香りを消しすぎない、その距離の取り方にも日本らしい繊細さが見えます。
そばは、強く押してくる料理ではなく、静かに近づいてくる料理である。
季節との相性も深い
冷たいそば、温かいそば、山のそば、水の良い土地のそば。そばは季節や場所との相性も強く、その日の空気によっておいしさの感じ方が変わります。
