春の祭りは、日本の一年の中でも特別な始まりを感じさせます。冬を越えて、人が外へ出はじめ、街や神社や広場に少しずつ色が戻る。そのときに行われる祭りには、再開や再生の感覚が自然に入っています。
やわらかな熱気がある
春の祭りは、真夏のような濃い熱気とは少し違います。人は集まり、にぎわいもあるけれど、全体の空気はどこか明るく軽い。花や新緑の気配が近くにあることで、祭り自体もやわらかく見えるのです。
季節の変化が前に出る
春の祭りでは、花、芽吹き、昼の長さ、風の質まで含めて、季節の変化が強く感じられます。祭りが季節の中に置かれているということが、ほかの時期以上によく見えるのが春です。
春の祭りは、大きく燃え上がるというより、季節と一緒に静かに立ち上がってくる。
