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Japan.co.jp アーカイブ|ビジネスケース(日本語)
METAMORPH 自然言語検索 ケーススタディ KEIO / UGA(AUBURN)

Metamorph ビジネススクール・ケーススタディ(日本語)

1990年代初頭。回線は遅く、ストレージはフロッピーで、検索はまだ“当たり前”ではなかった。
それでも、Metamorph は膨大なテキストを自然言語で横断検索できる。 しかし次の問いが残る――どうやって、これで食っていく?

このケースの“核心”

技術が先行しすぎたとき、勝敗は「正しさ」では決まらない。
流通価格パートナーインフラ、そして時にゲートキーパーが決める。

読者への挑戦:
あなたが1992〜1995年の東京にいて、Metamorphを握っているとする。
18か月で“事業として成立”させてください。
そのために、あなたは何を選び、何を捨てる?
「全部やる」は禁止。ひとつの主戦場を決め、勝てる筋道を示せ。

前提(時代の制約)

  1. ネットワークは高コスト:常時接続は贅沢。回線品質もばらつく。
  2. ストレージは物理:配布はフロッピー/CD-ROM。更新は面倒。
  3. 検索は新概念:多くの人は“探せる”と想像すらしていない。
  4. 企業の意思決定は重い:導入・教育・運用が障壁になる。
  5. 標準化と政治:技術とは別の力学が動く。

問いはひとつ

Metamorphを「製品」として売るのか、「エンジン」として組み込むのか、 あるいは「サービス」として継続課金にするのか。
あなたの選択は?

CEOメモ(1枚で書く)

このケースは、プレゼンではなく“意思決定文書”が似合います。
以下をそのままコピペし、あなたの答えで埋めてください。

1) 目的(18か月後に何を実現する?) - 例:月次黒字、主要顧客○社、更新型収益の確立 など 2) 製品定義(Metamorphを一行で) - 「Metamorphは____である」 3) 主戦場(A〜Eから1つ) - 選ぶ理由:____ - 捨てるもの:____(誘惑を明記) 4) 顧客(最初の買い手) - 誰が予算を持つ?誰が決裁する? 5) 価値(相手の痛み) - 相手の“今すぐ解決したい”問題は何か? 6) 価格・収益モデル - ライセンス/ロイヤリティ/サブスク/導入費+保守 など 7) 流通(最短の道) - 出版社/通信/ハードメーカー/直販(どれを主にする?) 8) 実行(90日でやること) - 具体的に「作る」「売る」「測る」 9) 最大リスク(3つ) - 技術/資金/提携/ゲートキーパー/タイミング 10) ひとつの賭け(これが外れたら終わり) - ____
採点基準(自分で厳しく)
  1. 捨てたか?(集中できているか)
  2. 買い手は実在するか?(予算・決裁・導入の現実)
  3. 18か月で成立するか?(資金繰りと実行計画)
  4. 政治リスクに手当てがあるか?

このケースの“価値”

Metamorphの問いは、いまのAIにも直結します。
どれほど賢い技術でも、流通と価格と信頼がなければ社会に届かない。

逆に言えば、技術を“届く形”に変換できれば、 それは文化や産業を静かに書き換えます。

「他の人はハードハットが必要。私はハードヘッド(折れない頭)だ。」
—— Japan.co.jp: Hardhat Required の精神