01Market Snapshot|市場概況
| 10/2 日経平均 | 68,309.46 · −0.94% final close |
|---|---|
| 10/2 TOPIX | 4,091.00 · 約−1.0% public final close |
| 週間 日経平均 | +2.93% · 9/25終値66,364.20 → 10/2終値68,309.46 |
| 週間 TOPIX | −0.91% · 9/25終値4,128.59 → 10/2終値4,091.00 |
| USD/JPY | 157.85前後 · 10/2公開終値近辺 |
| 10年JGB | 約3.099% · 10/2公開終値 |
| 米国 10/2 | S&P 500 +0.73% · Nasdaq +1.19% · Dow +0.49% final closes |
| 欧州 10/2 | STOXX 600 +0.8% final close |
市場ムード:日経平均はAI・半導体の値がさ株に押し上げられたが、TOPIXは週間下落。今週の最も重要な数字は「+2.93%」単独ではなく、NikkeiとTOPIXの3.8ポイント近い週間パフォーマンス差だった。
02What Moved Tokyo|東京市場を動かしたもの
週の前半は、配当落ち、高い世界金利、原油と地政学リスクを背景に、株式市場は広くリスクを落とした。9月28日、29日と連続安となり、29日はTOPIXが1.72%下落。プライム市場でも値下がり銘柄が圧倒的に多く、「日経の一部値がさ株」では説明できない幅広い弱さだった。
転機は9月30日。半導体とAI関連が反発し、日経平均1.94%高、TOPIX1.67%高。10月1日はMicronの強い決算・見通しがAIメモリー需要への期待を一段押し上げ、アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアなどへ買いが集中した。日経平均は3.30%急騰したが、TOPIXは0.57%高にとどまった。
金曜日は、その「狭い強さ」の裏返しが出た。日経平均は0.94%安。SoftBank Groupは5.83%安、Nissan Motorは4.97%安、Terumoは4.59%安。一方、Resonacは8.71%高、Furukawa Electricは7.68%高と、AIインフラ周辺への選別買いは残った。
| 日付 | 日経平均 | 前日比 | TOPIX | 前日比 | 市場の読み |
|---|---|---|---|---|---|
| 9/28 月 | 65,877.62 | −0.73% | 4,112.00 | −0.40% | 朝高後に反落。配当落ちと高金利を意識。 |
| 9/29 火 | 65,481.27 | −0.60% | 4,041.13 | −1.72% | 幅広いリスク縮小。プライム市場で下落が優勢。 |
| 9/30 水 | 66,753.72 | +1.94% | 4,108.65 | +1.67% | 半導体・AIの買い戻しが広がり、前日の下げを大きく修復。 |
| 10/1 木 | 68,956.72 | +3.30% | 4,131.98 | +0.57% | Micron後のAI・半導体急騰。日経とTOPIXの差が拡大。 |
| 10/2 金 | 68,309.46 | −0.94% | 4,091.00 | 約−1.0% | 利益確定、東京CPI、原油・金利警戒で反落。 |
03Today’s Market Mover|今週の市場の主役
AI・半導体複合テーマ / アドバンテスト(6857)
今週の市場の主役は一日の勝者ではなく、「AI・半導体が日経平均を市場全体から引き離した」という構造だった。10月1日、アドバンテストは37,610円で引け、前日比9.78%高。Micronの好決算を受け、AIメモリー、テスト装置、製造装置、光配線、電力インフラへ連想が広がった。
ただし、TOPIXが週間で0.91%下落したことが重要だ。AI関連の上昇が「日本企業全体の利益見通し改善」と同義ではない。金利3%、高いエネルギー価格、国内インフレは、銀行には追い風でも、不動産、消費、輸入企業、高PER成長株には別の負担になる。
Confidence: High04Sector Pulse|セクター動向
強かったテーマ:AI半導体テスト、半導体製造装置、メモリー、電子部品、光・電力インフラ。水曜から木曜にかけてのリバウンドは明確だった。
弱かった領域:週前半は銀行を含め幅広い銘柄に売り。金曜日はSoftBank Group、Nissan、Terumoなど大型株が下落し、急騰後の利益確定が鮮明になった。
最も重要なセクターシグナル:10月1日は東証33業種のうち上昇が11業種だけだった。日経3.30%高という見出しの下で、実際の市場はかなり選別的だった。
05Yen Watch|円相場ウォッチ
ドル円は週を通じて157円台を中心に推移し、10月1日は158円台へ上昇した後、金曜日の弱い米雇用統計でドルが軟化し、公開終値ベースでは157.85円前後へ戻った。
円が157~158円台で安定することは輸出企業には一定の利益換算支援になる一方、Brentが100ドルを上回る環境ではエネルギー輸入コストを十分に打ち消せない。今週は「弱い円=株高」という単純な関係より、円・原油・JGBの組み合わせを見る必要があった。
06Rates / JGB Watch|金利・国債ウォッチ
10年JGB利回りは週初の約3.09%から大きく離れず、金曜日の公開終値は約3.099%。一時は世界的な債券買い戻しで3.05%まで低下したが、3%台そのものが日本市場の新しい前提になりつつある。
3%の国債利回りは、銀行・保険の利ざやには追い風になり得る一方、住宅ローン、企業借入、政府利払い、不動産評価、高PER株の割引率へ波及する。日本市場は「金利が上がること自体」より、「高い金利が長く定着する場合に誰が利益を得て誰が負担するか」を選別する段階へ進んでいる。
07Global Handoff|海外市場への引き継ぎ
金曜日の米雇用統計は市場の週末セットアップを変えた。9月非農業部門雇用者数は2.9万人増と、市場予想9万人を大きく下回った。失業率は4.2%。これを受け、10月FOMCでの追加利上げ観測は後退した。
米株はS&P 500が0.73%、Nasdaqが1.19%、Dowが0.49%上昇。欧州STOXX 600も0.8%反発した。月曜の東京にとって、これはAI・成長株への外部環境を改善する材料だ。
ただし債券はなお不安定で、米10年債利回りは週中に5.34%まで上昇。Brentは金曜日も102ドル台。株にとっての「Fed安心」と、日本の輸入インフレにとっての「高い油・高い世界金利」が同時に残っている。
08Policy / BOJ Watch|政策・日銀ウォッチ
10月2日の東京都区部CPIは、総合2.7%、生鮮食品を除くコア2.7%、生鮮食品・エネルギーを除くコアコア3.0%。コアは8月の1.8%から急加速した。制度的なベース効果はあるが、日銀にとって「インフレが十分弱まった」と判断しにくい数字だった。
8月失業率は2.5%で、労働市場の崩れは示していない。BOJの次回会合は10月29~30日。短期的には米雇用統計で世界の金利圧力が少し和らいだが、日本国内では追加正常化の議論を止める材料にはなっていない。
09Publisher’s Market Note|発行人ノート
10Before the Next Open|次の東京市場で見ること
- 米株の金曜上昇を東京が引き継ぐか:特にAI・半導体の値がさ株。
- USD/JPY 157円台後半:157割れへ向かうか、158円台へ戻るか。
- 10年JGB 3%:金利低下が続くか、国内CPIを受けて再び上昇するか。
- Brent 100ドル超:原油が日本の輸入インフレと企業マージンを圧迫し続けるか。
- 市場の広がり:日経平均だけでなくTOPIX、騰落数、銀行・内需株まで買いが広がるか。
11Sources and Method|情報源と編集方針
公開情報のみを使用。購読制記事の本文は転載・要約していない。株価は東京の最終終値、為替・金利・海外市場は日付と確認状態を分けて記載した。市場データは配信元により遅延する場合がある。これはJapan.co.jpのオリジナル市場報道であり、投資助言ではない。
Nikkei Indexes — Nikkei 225 Japan Exchange Group — TOPIX 日本銀行 総務省統計局 — 東京都区部CPI 財務省12Archive Entry|アーカイブ登録情報
| Date | 2026-10-03 |
|---|---|
| Report URL JP | /japan-market-desk/report-2026-10-03.html |
| Report URL EN | /e/japan-market-desk/report-2026-10-03.html |
| Market Mover | AI semiconductor complex / Advantest |
| Ticker | 6857 |
| Theme | AI chips · narrow Nikkei leadership · 3% JGBs · Tokyo CPI · yen |
| One-Line Reason | Micron-fueled AI demand drove a Thursday chip surge that lifted the Nikkei for the week even as TOPIX finished lower. |
| Nikkei Direction | Up +2.93% weekly |
| TOPIX Direction | Down −0.91% weekly |
| Production Window | Weekend week-in-review / before next Tokyo open |
| Data Checked | 2026-10-03 11:15 JST / 2026-10-02 19:15 PDT |

