8月20日(木)大引けレビュー
TOPIX 4,059.73 +1.18%
確定終値 / FINAL CLOSE日米金利の低下と前2日間の急落後の押し目買いで、プライム市場の85%が上昇。売買代金は約8.60兆円でした。

Tokyo’s trading day, global handoff, and what to watch before the next session.
東京株は21日、米金利上昇と米株安を受けて下落して始まった一方、円安への戻りと強い国内PMI、押し目買いがTOPIXをほぼ横ばいまで戻しました。
TOPIX 4,059.73 +1.18%
確定終値 / FINAL CLOSE日米金利の低下と前2日間の急落後の押し目買いで、プライム市場の85%が上昇。売買代金は約8.60兆円でした。
TOPIX 4,060.39 +0.02%
場中 / 日経11:35遅延値・TOPIX 12:45表示値日経平均は789円安で始まり、一時65,260円台まで下落した後、前場終了までに大半を取り戻しました。TOPIXは後場入り直後にプラス圏へ回復しています。
| 指標 | 8月20日 | 8月21日・午後1時前後 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 66,216.79 / +890.37 / +1.36% | 66,008.45 / -208.34 / -0.31% | 20日確定。21日は11:35遅延値 |
| TOPIX | 4,059.73 / +47.42 / +1.18% | 4,060.39 / +0.66 / +0.02% | 20日確定。21日は12:45表示値 |
| USD/JPY | 158.43円・17:00 JST | 約159.05円 | 公開気配値 / 場中クオート |
| 10年JGB | 2.845% / -0.045pt | 現物ライブ値は独立確認せず | 21日朝はJGB先物下落 |
| S&P 500 | 7,641.16 / -0.9%(米国20日確定) | 確定終値 | |
| Nasdaq | 26,067.17 / -1.0%(米国20日確定) | 確定終値 | |
Data checked: 2026-08-21 12:45 JST / 2026-08-20 20:45 PDT.
一文で言えば、20日の「金利低下で安心」は一晩で巻き戻されたが、21日の東京は寄り付きのショックをかなり吸収した、です。
木曜日は日米の長期金利上昇がいったん緩み、日経平均は3日ぶり反発、TOPIXも1%超上昇。値上がり銘柄はプライム市場の約85%に達しました。前日までの急落による値ごろ感もあり、AI・半導体だけでなく自動車、電力・ガス、医薬品、不動産へ買いが広がりました。
一方、銀行は相対的に弱め。10年JGB利回りが2.845%へ低下したことは市場全体には安心材料でも、銀行の利ざや期待には逆方向でした。
米10年債利回りが約4.70%へ戻り、S&P 500は0.9%安、Nasdaqは1.0%安。原油も高止まりし、東京は「高金利+米株安+インフレ的なエネルギー価格」を同時に受けました。日経平均は65,427.69で始まり、10:06には65,260.22まで下落しました。
しかし売りは加速せず、前場終盤には66,000円台を回復。TOPIXは12:45時点で小幅プラス。国内では7月コアCPIが前年比1.8%、8月製造業PMI速報が55.1と、景気・物価の両方が「日本経済は崩れていない」と示しました。利上げ観測を残す一方、企業需要の強さは株価の下支えにもなります。
11:30時点で4,642円、前日比275円安、5.59%下落。始値4,802円から安値4,618円まで売られました。
8月14日には第2四半期決算、通期業績予想の上方修正、増配を発表しており、その後株価は大きく上昇しました。21日正午までの公式IRで新たな悪材料は確認していません。したがって今回の下げは、好材料を織り込んだ後の利益確定と、金利上昇で高成長・高評価銘柄に厳しくなった市場環境が重なった、と読むのが自然です。
ただし因果は一つに断定できないため信頼度はMedium。良い会社ニュースが残っていても、金利とポジショニングが一日の株価を支配することを示す銘柄として選びました。
ドル円は20日17時に158.43円。前日17時の159.16円台から約73銭の円高でした。ところが21日昼には約159.05円までドルが戻り、円は20日17時比で約60銭安くなっています。米金利の反発と日米金利差が再びドルを支えました。
株式には二面性があります。トヨタのような輸出企業には円安が利益換算面で支えになりやすい一方、原油高と組み合わさると家庭や中小企業には燃料、食料、原材料の円建てコスト上昇として戻ります。
20日の新発10年JGB利回りは2.845%、前日比0.045ポイント低下。株式の心理改善を助けました。21日朝は米国債安を受けJGB先物が下落し、7月コアCPIの1.8%への加速もBOJの次の利上げ議論を消していません。
本稿では12:45時点の10年JGB現物利回りを信頼できる無料ライブソースで独立確認できなかったため、正確な場中値を無理に掲載していません。重要なのは、木曜に株を支えた「金利低下」が金曜朝には弱まったことです。
午後1時版なので、通常の「東京引け後の欧州・米国」ではなく、20日の米国市場から21日の東京へ渡されたバトンを読みます。S&P 500は0.9%安、Nasdaqは1.0%安、Dowは1.3%安。米10年債利回りは約4.70%へ上昇し、原油高もインフレ懸念を強めました。
欧州現物市場は東京午後1時時点ではまだ始まっていません。欧州・米国先物は混在しており、第二段階の海外反応は未確定です。次は欧州の長期金利と、21日夜の米8月PMIを見ます。
21日朝の全国コアCPIは前年比1.8%で、6月の1.6%から加速。生鮮食品とエネルギーを除く指数は1.9%でした。同時に8月製造業PMI速報は55.1、サービス業52.3、総合53.4。製造業の新規受注は2018年1月以来の速い伸びで、半導体・AI関連需要が支えました。
株には「需要がある」、債券には「BOJが急いで緩める必要はない」。同じ良い景気指標が、セクターによって逆の意味を持つ局面です。
昨日の東京市場は、金利が下がると「やっぱり株を買える」と言いました。今朝は米金利が上がると、同じ市場が800円近く低く始まりました。
それでも昼までに大半を戻したのが面白いところです。日本株は米国の金利とAI株に強く反応しますが、すべてを米国から借りているわけではありません。今日のPMIは日本企業の注文が実際に増えていることを示し、159円近辺の円は一部輸出株を支えています。
次の段階は「金利が上がるから売る」「円安だから買う」という一行ではなく、どの企業が高い資本コスト、高い賃金、高い輸入コストを吸収しながら成長できるか。その差だと思います。
公開市場データ、企業の公開IR、公開された経済統計・市場要約のみを使用したオリジナルの市場報道です。有料記事本文はコピー・転載していません。確定終値と場中値を明示して分けています。
Yahoo!ファイナンス / 時事通信 — 8月20日東京市場サマリーYahoo!ファイナンス — 日経平均Yahoo!ファイナンス — TOPIXアシックス公式IRReuters — 日本PMIReuters — 7月全国CPIこれは市場報道であり、投資助言ではありません。